コトの発端
せっかくSIMスロットがついているタブレットやノートパソコンがあるのに、それを活用しないのはもったいない!
契約したSIMを端末に差し込んでフルに活用してみよう、というのが今回の内容。
色々なSIMの組み合わせで遊んでみよう!といった趣旨の内容です。
端末分離のおかげで令和は回線契約が行いやすい環境
昨年の電気通信事業法の改正で通信料金と端末代金の完全分離に関する措置が取られた。
法律はややこしいので簡単に言うと
- 2年縛りの違約金の大幅減額
約1万円→上限1,000円税抜まで - 通信回線契約時に端末(スマホ等)の値引きは上限2万円税抜まで
一括0円はこの改正により死滅。
在庫端末(12か月~24か月の長期在庫品)は半額~8割の値引きが可などの例外も存在。 - 通信契約を行わなくても端末購入が可能に
代理店の評価に繋がらないのか、端末販売を拒否される事例もある模様
通信契約のみ・端末購入のみが消費者にとって選択しやすい環境が整えられた。
御託はいいからとにかく最強の通信環境を教えてくれ!
まったく無制限は最高だぜ!
MMOと呼ばれる4キャリアには無制限プランが存在する。
- docomo
5Gギガホ プレミア 月7,315円(税込)
類似のギガホ プレミアは4Gのみ対応かつ月間60GBなので注意 - au
使い放題MAX 5G/4G 月7,238円(税込) - SoftBank
メリハリ無制限 月7,238円(税込) - 楽天モバイル
Rakuten UN-LIMIT VI 月3,278円(税込)
月1GBまでは0円の太っ腹仕様。
これを見る限り無制限に使えて値段の一番安い楽天モバイルが最適解だと思うだろうが
令和2年度
https://www.soumu.go.jp/main_content/000720959.pdf
携帯円和及び全国BWAに係る
電波の利用状況調査の評価結果の概要(案)
プラチナバンド帯(700~800Mhz帯)を保有しているdocomo・au・SoftBankと違い
楽天モバイルは1.7Ghz帯しか対応しておらず、電波状況が不安定に陥ることが多いのである。
電波や周波数に関して素人なので「ふ~ん」ぐらいの感覚でお願いします。
金額を重視するなら楽天モバイルが最適解となりえるが、利便性を考えると他3キャリアから選ぶほうが無難に思う。
3キャリアにはデータシェアプランなるものが存在する
タブレットやノートパソコンの為にもう1回線契約するのは手間だし、何より経済的負担が大きい。
その負担を軽くしてくれるのが大手3キャリアのシェアプランである。
- docomo
5Gデータプラス 月1,100円(税込)
単独での契約は不可、同一名義の「ドコモのギガプラン」契約回線がある場合のみ契約可
月間上限30GB、到達後送受信最大1Mbpsに規制。 - au
タブレットプランライト4G / タブレットプランライト5G 月1,100円(税込)
4Gと5Gプランの違いは5G使用可否だけの違い。
どちらのプランも単独での契約が可能。単独の場合は1GBまでデータ通信が可能。
使い放題MAX 5G/4Gからのシェアだと本回線のテザリングデータ量も含めて月間30GBまで。
タブレットプランライト分1GBと合わせて31GB使用可能。 - SoftBank
データシェアプラス 月550円(税込)
単独での契約は不可。親回線と子回線が家族であることが条件。
5回線まで申し込み可。テザリング・データシェア量は子回線の全回線含めて月間30GBまで。
時間帯により速度制御の場合あり。
auとSoftBankの上限到達後の規制速度が見当たらなかった。見落としたか?
128kbpsか1Mbpsであることを願うしかない。
規制後も最大1Mbpsで使用できるdocomo。
使えるデータ量が他社より1GB多いau。
他社より月額料金が安いSoftBank。
各社の特徴はそれぞれあるとは言え、内容はほぼ横並びである。
大手3キャリアを使用していれば検討してもいいかも。
本回線が無制限プランでも、データシェアプランは無制限にはならない模様。
高いので無制限は諦める。それなりに大容量のプランは?
高品質な3キャリアのオンライン専用プラン、MVNO(格安SIM)からピックアップしてみる。
オンライン専用プラン部門
- ahamo
月 2,970円(税込)/ 20GB
5分かけ放題付き - povo2.0(リリース前)
30日間 2,700円(税込)/ 20GB - LINEMO
月 2,728円(税込) / 20GB
タブレットやノートパソコンにSIMを挿入すると、電話番号はもれなく死ぬ。
しかしキャリアと遜色ない速度で通信できるのは無視できないメリット。
月2800円前後で契約できる。
オンライン専用プランはキャリア本回線と同等の速度が出る。
MVNO(格安SIM)部門
オンライン専用プランと同じ20GBで比較してみる。
- iiJmio
月1,958円(税込) / 20GB データ通信のみ - mineo(Dプラン・Aプラン・Sプラン共通)
月1,925円(税込)/ 20GB データ通信のみ - イオンモバイル
月1,958円(税込) / 20GB データ通信のみ
人気のありそうなところから適当にピックアップ。
20GBプランを用意していないMVNOもいくつか存在した。
月2000円前後で契約できる。
MVNOにすると月800円前後下げることができる。
通信の混雑する時間は速度が低下するので、そこが許容できればメリットはある。
とにかく安く、とりあえずSIMを挿す。
脅威の1000円以下!MVNO(格安SIM)の本気
1000円以下で使用できるSIMをいくつかピックアップ
- iiJmio
月748円(税込) / 2GB データ通信のみ - nuroモバイル
月627円(税込) / 3GB データ通信のみ - イオンモバイル
月528円(税込) / 1GB データ通信のみ
太っ腹な0円回線を使う
- 楽天モバイル
月0円 / 1GB 音声回線付き
1GBを超えると1,078円(税込) /3GB までに上がるのでデータ量には注意。
とりあえず契約してみよう!でも問題ない値段帯。気軽にお試しができる。
これらを踏まえて、自分に最適な組み合わせを"造る"
docomo・au・SoftBankで構築
現在キャリア回線を使っている人であればSIMを追加するだけでほぼ最強の環境が造れる。
- docomo
5Gギガホ プレミア 月7,315円(税込)+ 5Gデータプラス 月1,100円(税込)
8,415円(税込)でスマホ無制限、データ通信30GBが使える。 - au
使い放題MAX 5G/4G 月7,238円(税込)+ タブレットプランライト4G / タブレットプランライト5G 月1,100円(税込)
8,338円(税込)でスマホ無制限、データ通信31GBが使える。 - SoftBank
メリハリ無制限 月7,238円(税込)+ データシェアプラス 月550円(税込)
7,788円(税込)でスマホ無制限、データ通信30GBが使える。
20GBプランで構築
タブレットやノートパソコンのデータ量が20GBに収まりそうならオンライン専用プランを2回線(スマホ用・タブレット等用)持つ、という選択肢。
- ahamoを2回線
月 2,970円(税込)/ 20GB × 2 で 月5,940円(税込) - povo2.0を2回線
30日間 2,700円(税込)/ 20GB × 2 で 月5,400円(税込) - LINEMOを2回線
月 2,728円(税込) / 20GB × 2 で 月5,456円(税込)
キャリアに比べるとやはり安い。ネックは音声回線が一つ死に回線なることぐらい。
MVNOとの組み合わせだと
例 ahamo × iiJmio
- ahamo 月 2,970円(税込)/ 20GB + iiJmio 月1,958円 / 20GB
月4,928円(税込)
割と現実的なラインの価格に落ち着いたのではないだろうか。
音声回線が死ぬこともない。
極力金額を抑えて維持するなら
例 ahamo × iiJmio
- ahamo 月 2,970円(税込)/ 20GB + iiJmio 月748円(税込) / 2GB
月3,718円(税込)
とりあえずこの辺りで使ってみて足りなくなればプラン変更…
お財布的に痛くない選択肢。
個人的最強の組み合わせはコレ!
SIMが2枚挿せるスマホ(デュアルSIMスマホ)が前提になってしまうが最強と思われる組み合わせは以下。
- 楽天モバイル 0円運用
- docomo 5Gギガホ プレミア 月7,315円(税込)
- docomo 5Gデータプラス 月1,100円(税込)
これらのSIMを用意する。
スマホには電話用に 楽天モバイル と docomo 5Gデータプラス を挿す
タブレットには docomo 5Gギガホプレミア を挿す。
スマホは楽天Linkで通話し放題かつデータ容量月30GB使用可能。
上限到達後も1Mbpsで通信できるので快適さは落ちるが使用可能。
タブレットやノートPCは制限なしで使用可能。どこでも最強のオフィス環境!
(やっぱり電話回線は死ぬ)
最強の環境が月8,415円(税込)で手に入る。
楽天SIMが0円で運用できるからこそできる技だ。
楽天モバイルをメインの電話番号にしておかないと電話を受けることができない。
楽天回線が圏外でもdocomo回線を経由して楽天Linkから発信はできるが非通知発信になるので注意が必要。
SIMを挿す価値を見出せるか
SIMを挿すメリット
タブレット・ノートパソコンをすぐにインターネット回線に繋げることができる。
メールチェックやちょっとした確認などに使用するときもテザリングが不要。
満員電車の中などは重宝する…かも。
SIMを挿すデメリット
契約が手間。
月額の通信費が少なからず増加する。
私はタブレットやノートパソコンをスリープから復帰させた時に即インターネットにつながっていないと嫌だ!っていう人以外メリットはないのかも…
金をかければ便利になる。当たり前であった。
やはりテザリングが最強説
そもそも、現代のスマホには通信をシェアできる「テザリング」がある。
これを利用すれば契約を一切変えずに通信ができるのである。
長々と書いては見たものの、月の通信費を上げてまで利便性をとるべきではないという結論に至った。
そもそも 無制限プランのデータをシェアすれば月間上限30GBに抑えられるのは非常に謎である…
月間上限が撤廃されたら再度検討の余地はある。
プランによってはテザリング上限が決められている場合がある。
SIMを追加するなら楽天回線やMVNOで様子見
- 楽天回線を利用を~1GBまで抑える0円運用
- 1000円以下のMVNO(格安SIM)を利用
上記のSIMをタブレットやノートパソコンに挿入し、実際に利便性を確かめてからでも他回線を検討するのも遅くはない。
povo2.0にはデータ使い放題330円(税込)/24時間もあるのでリリース後にそちらを使うのも手。
povo2.0については前回の記事にて解説している。
参考元
5Gギガホ プレミア | 料金・割引 | NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/charge/5g-gigaho-premier/?icid=CRP_CHA_to_CRP_CHA_5g-gigaho-premier
料金・割引 | スマートフォン・携帯電話 | au
https://www.au.com/mobile/charge/?bid=we-we-gn-3003
料金プラン | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/price_plan/
Rakuten UN-LIMIT VI(料金プラン) | 楽天モバイル
https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit/?l-id=gnavi_fee_un-limit
料金 | ahamo
君にピッタリの自由へ、一緒に。新料金プラン「povo」誕生|au
LINEMOの料金プラン|【公式】LINEMO - ラインモ|格安SIM
料金表 | 格安SIM/格安スマホのIIJmio
https://www.iijmio.jp/hdc/spec/
料金表(基本)|格安スマホ・SIM【mineo(マイネオ)】
料金プラン|nuroモバイル
料金プラン|イオンの格安スマホ・格安SIM【イオンモバイル】
総務省 電波利用ホームページ|免許関係|第5世代移動通信システム
https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/system/ml/mobile/5g/index.htm
いつもの
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当サイトでの保障はできかねます。